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好きこそものの上手なれ

 

定期演奏会終演から数日。

イヤホンを耳に刺しながら何となく

雑貨屋を物色していると、

 

演奏会で指揮を振った

「さくらのうた」が流れてきました。

 

自然と指揮を振るような動きをしていたことに

気付いたそのとき、

「あっ、

 自分って本当に吹奏楽が好きだったんだな」

と気付くことができました。

 

 

儚く散るさくらが連想させる別れの切なさと、

僕が最もvoiceに漬かっていた2年生の定演で

振った「風之舞」と同じ方が作った課題曲で

あることが重なり、特別な想いを抱きながら

振れて、本当に幸せでした。


銀吉屋です。

 

学生生活最後のブログは、

僕自身が吹奏楽を心から楽しめた理由と、

主に後輩たちへのメッセージを少し書かせて

いただければと思います。

 

前編はこちらからお読みください!


幼稚園で、仲が良かった子がやっていたから

ヤマハ音楽教室に入り、その後ピアノを始め、

「楽譜が読めるから」というくらいの理由で

始めた吹奏楽。

 

続けられた理由は、

自分が輝けるポジションを見つけられたから

これに尽きると思います。

 

「銀吉屋に頼めばやってくれんじゃね?」と

様々な場面で周りに思われていたようで、

気付けば今年で8年連続で大きな演奏会での

司会関連のことをやらせてもらっていました。

そんなことより顔面がエグいことはさておき、

「銀吉屋といえば司会!」みたいなイメージを

ひとつとしてみんなに持ってもらえたことは

自分にとってとても大きかったと思います。


広報活動も自分にとって大きなものでした。

 

遡ること高校時代。友人に誘われて、

全国常連のある強豪校の演奏会に行きました。

正直、演奏技術に関しては、遥かに及ばないと

思いながら、何となくパンフレットをめくると、

「パンフレットの出来ならば勝てるかも!」と

直感しました。

 

同じ「定期演奏会」でも、

規模も違えば客層、客数も違います。

圧倒的に劣る自分たちの演奏会を、それでも

見に来てくれた方々に、一瞬でも「おっ!」と

思ってもらえたら。

 

そう思って拘ってパンフレットを作った経験が、

「マイナスな状況から一矢報いる、

 そういうことに懸命になることって面白そう」

という価値観になり、

大学で地域創生などについて学ぶきっかけにも

なりました。

 

【画像】

voiceの同期の現代福祉学部メンバーで

新潟に行ったこともありました


voiceでは、「代表」と「SNS係」という役職を

持っていましたが、僕はその間に境界線を引く

ことは難しいと今は思っています。

 

前回のブログで書いた通り、

「このサークルの良い雰囲気を守りたい!

 みんなにvoiceのことを好きでいて欲しい」

と思って代表をやっていました。

 

 

それは、SNS係の仕事でも同じです。

最初は、

とにかく外向けに情報を発信していました。

お客さんの数を増やすことが命だと

思っていたので。

 

しかし次第に、ブログで「銀吉屋」という

色を確立させられてきて、ありがたいことに

ファンも定着してくると、どうしても内輪の

話が中心になってくるようにもなりました。

 

一見、良くないことのようにも聞こえるかも

しれませんが、僕はむしろそれで良いと思って

います。

 

なぜなら、僕が本当に大切にしたいのは、

あくまでvoiceの人と、その周りの人であって、

世界中の人に対して余計に気を遣った、

浅くて薄い内容を発信するよりも、

 

身の回りの人に楽しく読んでもらえたり、

voiceのことを好きになってくれたメンバーが

さらにその身の回りの人を巻き込んだりして

少しずつその輪を広げてもらうことの方が、

温かくて、voiceらしいと思っているからです。

 

先輩からの提案で「Voice of Award」を開催

したり、今の3年生の代の成人式が軒並み

中止や延期になったことに対して、

「Voice of 成人式」をインスタでやったりと、

何となく楽しそうなことや、

やったら誰かが喜んでくれそうなことは、

とりあえずやってみました。

 

「Voice of 成人式」の投稿を「泣く。」と

コメントを付けてシェアしてくれた後輩の

投稿は、こっそりスクショして、

今でも大切にとってあります。

 

そして、この考えや想いは、

後輩が引き継いでくれました。

 

先日の卒業式の日。

開式前にふとインスタを見ると、

 

そこには、卒業証書がみんなの分ありました。

 

驚きと共に、

「こんなに嬉しいことなのか…」と実感を

抱くことができて、自分がやってきたことが

間違いではなかったと知れて嬉しかったです。

 

 

Voice of Winds という場所で、

みんなが輝ける場所を作れたこと、

そしてそれを継承できたことは、

僕が一番やりたかったことだったのかな、と

今になって感じます。

 

だからこそ、たとえ

今後そのやり方は変わっていったとしても、

voiceには、人間味のある、温かい場所

あり続けてほしいと願っています。


僕がvoiceにいたこの4年間で学んだことは、

 

小さな幸せを創ることがいかに力を要するか

ということと、

しかしそれがいかに大きな意味を持つか

ということです。

 

 

いままでにやってきたことは全部、

何となく楽しそうだから、

何となくやったら良さそうだから、

という理由で遊びの延長の気持ちで

やってきました。

 

「好きこそものの上手なれ」

という言葉があるように、遊びでも、

本気で突き詰めると大きな価値をもって

返ってきます。

そういう意味での、「いい思い」を、

後輩たちには、たくさんしてもらいたいです。


吹奏楽が、Voice of Winds が、

僕は本当に大好きです。

 

今までとは違う形にはなると思いますが、

これからも関わっていきたいともちろん

思っています。

 

ただ、大枠の部分に関しては、

ここでバトンタッチです。

 

 

後輩のみんな、

必要に応じて形を変えながらも、

Voice of Windsにとっての「核」の部分を、

ずっと守っていってくれたら、

何よりも嬉しいです。

後は頼んだよ。


長きにわたってお楽しみいただいた皆さま、

本当にありがとうございました。

 

これからも、Voice of Winds のことを、

よろしくお願いします!

 

 

最後に、

みんなのことが、本当に大好きです。

吹奏楽に、voiceに出会えて、

僕は本当に幸せ者です。

ありがとう。

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コメント: 1
  • #1

    Voice of Magazine編集部 (木曜日, 31 3月 2022 22:33)

    おつかれさま