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voiceに捧げた4年間

 

桜吹雪 踊る春。

歩いていると、こう声を掛けられました。

 

 

「キミ、吹奏楽サークル(のアイドル枠)に

 興味ない?」

『あ、一応吹奏楽(のアイドル枠)は、

 ちょっと経験あって...興味あります!』

 

そのまま都内(多摩キャン)のとある部屋に

連行され、

 

「大丈夫?緊張してる?

 こういうところ(大学施設)に

 来るのは初めて?」

「お姉さんが(履修の組み方の)

 手ほどきして あ・げ・る♥」

 

的なことをいろいろ言われ、

その後(入サー届に)、サインしました。

 

これが、かの銀吉屋ブームのはじまりです。

 

 

ただ、当時の銀吉屋クンへの世間の評価は、

辛辣なものでした。

・一応経験者だから獲った

・最低限ユーフォが吹ければ御の字

・性格もおとなしく、垢抜けない印象

・熟女にしかウケない

 

実際に蓋を開けてみると、

・ブランクもあるだろうが、楽器が下手

・出席率は良いが、まあ普通の子

・熟女にしかウケない

 

という感じだったのではないでしょうか。

 

 

 

さて、今回はそんな僕が、

どんな4年間を過ごしてきたのか、

振り返らせていただきたいと思います。


1年生の夏になると、

更なる不振に陥ります。

 

まるで初めて楽器を触ったかのような

くらいに楽器が吹けない。

 

今となっては後輩たちを

「こっ、これが大人の余裕ってやつか…」と

唸らせる毎日が続いているものの、

さすがにこの時は焦りました。

 

 

もがく僕を救ってくれたのは同じBassパート

だった森田さんでした。

(森田さんは男の先輩なので、ここでの

 うきうきシチュ♥はありませんでした。

 大変申し訳ございません。)

 

空きコマに毎回練習に付き合ってくれて、

楽器を吹くフォームから呼吸法から、

本当に手取り足取りアドバイスを頂きました。 

【画像】1年生の時のアンサンブル

銀吉屋が狼役なのは、何かの暗喩だろうか


そして月日は経ち…

 

 

 

「僕は、本当にvoiceが大好きで…」

 

 

振り絞る声にその場のみんなが笑顔になり、

そしてうっすらと目に涙を浮かべていたのを

覚えています。

 

 

2018年12月1日、町田市民ホール。

初めての定期演奏会の前の円陣で、

僕はその特別な雰囲気を肌で感じました。

 

既に来年度の代表を務めることが決まっていた

僕に、「この場所を守りたい」という想いが

芽生えました。

 

 

勇気を出して同期の食事会を提案しただけで

代表になった男のコに、次第に

自覚が芽生えて成長していくストーリーは、

自ずと母性本能をくすぐります。

 

「熟女にウケる」という

前評判は合っていたようですね!


2年生になり、執行代になりました。

一見、頭脳明晰で沈着冷静なクールタイプと

思われやすい僕ですが、笑

(気持ちはわかるんやで)

【画像】銀吉屋の高2の時の成績(ガチ)

 

この通り、ちょっぴりおバカさんですっ☆

 

銀吉屋に沼っているエモいこと大好きJD

「そういう欠点も好きなんだよなあって。

 chillいな~笑」

 

なので、僕はどちらかというと、

「オレバカだから難しいことわかんねえけど、

 みんなにvoiceにいてよかったって思って

 もらいてぇんスよ🔥」

っていう、主人公型なんです。

日々感謝!!!!🔥🔥🔥

 

というわけで...

――――――――――――――

みんなで仲良くなりたい!

一緒にいる時間を増やそう!

本番の数を増やそう!

 ――――――――――――――

という、非常に単純な思考で、

いろいろな演奏依頼を受けました。

 

 

本番に行ったら打楽器のバチがなかったり、

アンコールを用意するの忘れたり、

今度は用意したのにアンコール来なくて、

『アンコールを、やります!』と異例の宣言を

してアンコールを演奏することになったり、

散々でした。

 

でも、例年訪問している福祉施設に行った時、

一人のおじいさんが涙を流してくれました。

 

それは、演歌のメドレーの時に

歌唱を取り入れてみるなど(え、貴公子やん)

自分なりに工夫をしてみた成果だと感じる

ことができました。

【画像】与作を熱唱する若王子

 

 さらに数日後に迎えたミニコンサートでは、

ずっと付きっきりで教えていた初心者の

みんなにとって初めての本番で、みんなが

真剣に、そしてとても嬉しそうに練習を

してくれていました。

【画像】ミニコンサート2019

 

 

思い返せば、その頃からでしょうか。

 

小さく、けれど大きな意味を持つ、

そんな喜びを創り出すことの意義や楽しさに

取り憑かれていました。


沢山の後輩と行った東北ボランティア、

巻頭グラビアを飾り、

テレビ出演まで果たした学園祭。

 

【画像】銀吉屋のイ・ロ・ハ

【画像提供】日本テレビ


それらを終えると、

あっという間に定期演奏会を迎えました。

 

改めて振り返ると、

あの日は、人生で最高に感情が高まった日

だったと思います。

 

 ―――――――――――――――――――――

運営も何もかもボロボロだったのに、

それでも期待して付いてきてくれた後輩たち。

 

最初に思い描いていた形ではなかったけど、

それでも何とかvoiceを良くしたいと一緒に

踏ん張った同期。

 

銀吉屋のためなら、

と泥まみれになりながら戦ってくれた先輩方。

 

「voiceで初心者は無謀」という言葉を覆し、

みんなの目の色を変える起爆剤になってくれた

初心者やそれを支えたメンバーたちのこと。

 ―――――――――――――――――――――

 

すべてに対する想いが溢れて、満ちていました。

後から聞いた話ですが、その日の打ち上げでは、

メンバーの約7割もが涙するという状態だった

そうです。

【画像】嘘みたいなぐらい泣いた一同


3年生になると、

例によって活動が制限されてしまいました。

 

その代わり、唯一開催できた定期演奏会は

特別なものになりました。

誰よりも先輩方と仲が良かった自信があった

僕ですが、それは、先輩方が引退することの

 

寂しさを大きくさせました。

【画像】先輩方に囲まれる、

ちゃっかりさんな一面を持つりょうたくん

 

 

 

かつて練習の後は毎回ごはんに行ったり、

家に泊めてもらうことになってシャワーを

借りるために服を脱いだら、段々と足音が

近づいてきてガラガラ…という音が響いたり、

(平和のために名前は出しませんが女性です)

プライベートでも本当に仲良くしてもらって

いたので、急に一人ぼっちになってしまう様な

感覚がありました。

 

サプライズでプレゼントを渡したり、

メイン曲でのソロを吹かせていただいたり、

僕なりに、気持ちを表現したつもりです。

 

可愛がっていた後輩の男のコが、

最後に熱い想いを届けるストーリーは、

自ずと母性本能をくすぐります。

 

「熟女にウケる」という

前評判は合っていたようですね!

 

 

 

 

 

※別に先輩方を熟女として見ていたわけでは

 ございません。

 

 


「え、とりあえずパートの人とは喋った?」

「誰が同期かは分かる?

 …まあだいたいか笑 そうだよね苦笑」

「〇〇とかなら結構話しかければ仲良くして

 くれると思うよ…!」

 

 

これは、4年になってから、僕が2年生と会話

するときにとりあえずしてた会話です。

 

今年度、3年生や4年生は忙しくしていたのか、

特に春学期は殆ど1~2年生だけで活動をして

いました。

 

2年生といっても、

前年ほぼ活動できていないので、

「サークルのことよくわからんけど、

 一緒に仕事しなくちゃいけなくなった人」

ぐらいの意識がお互いの中にあったと思います。

 

 

 

【画像】昨年度12月頃、何をしたら良いか

    わからず立ちすくむ1年生の図

 

 

みんな、

どうしていいのか全く分からない仕事に大量に

追われて苦しんでいるか、普通に絶望してるか

みたいな感じで、見ていて辛かったです。

 

それに、僕も最高学年ということで、

「辛かったね...」とヨシヨシしてくれる妖艶な

お姉さんも、もういません。

 

 

 

あと1年で、voiceに何が残せるか?

いろいろと考えましたが、

かつて先輩方にしてもらったように、

「良い時も悪い時も寄り添い続ける」という

ことに限るという結論に至りました。

 

かつて先輩に支えてもらった男の子が

自分が先輩になったときに後輩を支える

ストーリーは、母性本能を(以下略)。

 

熟女にウケると(以下略)。


とはいえ、

「オレバカだから難しいことわかんねえけど、

 みんなにvoiceにいてよかったって思って

 もらいてぇんスよ🔥」

という主人公型なので、

やり方は常に手探りです。

 

熱いってなんだか若々しくていいですよね。

熟女に(以下略)。

 

 

みんなで楽しく、そしてvoiceを、

メンバーのひとりひとりにとって

より濃い意味を持つ場所へと作っていくために

時には勉強会を開いたりもしました。

【画像】SNS係 勉強会スライドの一枚

【画像】ブログ講習会 スライドの一枚

 

また、定期演奏会が近付くにつれて、

やらなければならない仕事の量も増えてきた

ものの、その中でも楽しむことは忘れずに、

沢山遊んでもらいました。

【画像】銀吉屋のクローン育成カリキュラム

【画像】通称みどりくんズ

 

そして、

昔のたどたどしい会話からは考えられない

くらいに、みんなが笑ってくれることが、

一番の癒しになっていました

(妖艶なお姉さんのマッサージよりも)。

 

当初は

「なんか中心人物なんだろうなあ」ぐらいに

しか思われていなかったはずの僕ですが、

最後にPVまで作れて大満足です!


最後の定期演奏会。

詳しいことは、

正直、濃すぎてあまり覚えていません。

 

一曲一曲に、一人一人に思い入れがあって、

作り上げてきたものを披露できる喜びを、

終わりたくないと願う気持ちが上回っていた

ようにも感じます。

 

指揮を振っていたアンコール曲。

 

指揮台から見えるメンバーの

立場はそれぞれです。

何でも話せる、仲の良い友人、

もっと何かしてあげたかった人もいます。

銀吉屋が困っているなら、と忙しい中で

舞台に乗ってくれた助っ人の方々も忘れては

なりません。

 

立場は違っても、

アンコール曲のクライマックス、舞台に立つ

全員から、明確に「もっとやりたい!」という

メッセージを受け取りました。

 

分かったよ、笑

 

と思わず頬が緩んで、

対照的に指揮を振る腕の力が強くなったような

感触がありました。

 

 

最後に舞台に一人になってから、

改めていただいた大きな拍手は、

そのような熱い想いが届いた印のように

感じています。

 

 

せっかくだから、お気に入りの画像も

いくつか貼らせてもらおうかな。

【画像】花束を受け取る銀吉屋

過激派の皆さん、渡してくれた木村さんへの

誹謗中傷はおやめください。

 

【画像】

バスパートの後輩に引退を悲しんで

もらえない銀吉屋と小野

 

【画像】

最後の定演で激キモな衣装を着て演奏する

という夢に後輩を付き合わせる銀吉屋

 

【画像】指揮、名場面集


そして先日、ついに卒業を迎えました。

僕は卒業式のことを、

「単にみんなで集まれて楽しい日」だと

思っていたので、ただ楽しくいつものように

過ごしていましたが、

今になって、寂しさがこみ上げてきました。

 

引退してからも、

同期で会う機会は結構多かったのですが、

最近は特に迷惑をかけてばかりだったのです。

 

定期演奏会の直後に2時間以上もの間、

ホッとしてしまって全く身動きが取れなり、

看病してもらったり、みんなで集まる日に

集合の2時間後に起きたり、、

 

【画像】大寝坊してガチ反省してる銀吉屋

 

 

同期に対して、全然サークルに来てくれない!

と文句を垂らしたこともありました。

 

もちろん反省はしてます。

(お仕置きをしたい女性陣カモン)

 

voiceについて語ると、

先輩や後輩とのエピソードが

多くなってしまいがちな僕ではありますが、

実は全て同期の存在があってこそ成り立って

いたのだと、最後の最後によく実感しました。

 

みんないつもありがとう。

これからも、ずっと同期は同期です。

 

一生の仲間だと思っているので、

引き続きよろしくね。

【画像】Voice of Winds 18th


ここまで長くお付き合いいただいたみなさん、

母性本能は、くすぐられましたか?

熟女(以下略)。

 

今回は、僕のvoiceでの4年間を取りとめもなく

語るブログとなってしまいましたが、

常に多くの想いに溢れて幸せでした。

 

最初は、他にやりたいこともなかったから

吹奏楽(のアイドル枠)でも続けるか~

ぐらいの気持ちでしたが、当時は想定して

いなかったことが、本当に数え切れないほど

起こって、本当に濃い時間を過ごせました!

 

すべて、関わってくれたみなさんのお陰です。

本当にありがとうございました。

 


現在、3月31日の18時です!

日付的に学生のうちにもう一本、

続きとして真面目なブログを書きます!

 

 

お楽しみに!