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私と吹奏楽

 

こんにちは!

Voice18期クラリネットパートの阿久津です。

 

第2弾の今日は、

お約束通り“私と吹奏楽”についてお話します。

この話をするのはちょっぴり恥ずかしいけど、

吹奏楽は私を変えた大きな存在なので、

ぜひ最後までお付き合いください!


私が吹奏楽を始めたのは小学4年生です。

珍しいことに、

私の通っていた小学校(栃木の田舎)では

4から部活があるんです。部活の種類は、

ソフトボール、バスケ、吹奏楽、合唱、

たしかそれくらいです。

 

私は両親が昔スポーツをやっていた血を

受け継いで、運動会のリレーは毎年選抜

されるくらい足は速かったんですけど、

球技は全くダメで、

ボールが自分の方に来るとキャッチできず、

動けないまま全身で受け止めてしまうタイプ

だったので運動は諦めました。(笑)

 

吹奏楽と合唱の選択では、ピアノを年長の頃から

習っていて楽器を身近に感じたので、

なんとなく吹奏楽を選びました。

クラリネットを選んだのも、楽器体験の時に

たまたまクラリネットの体験者が少なくて、

先輩たちにいっぱい勧誘されたので、

なんとなく決めました。

 

私は吹奏楽を選んだ理由も、クラリネットを

選んだ理由も正直なんとなくでした。

でも、いざ始めてみると、

とても楽しかったんです。

だから私は小学校から大学までずっと、

吹奏楽一筋で、クラリネット一筋です。

 

吹奏楽の魅力としては、

ソロで吹く演奏もいいけれど、

色々な楽器が集まることですごく厚みが増して、

壮大な音楽になるんです。それに吹奏楽は、

クラシックに限らず、ジャズやポップスなど、

どんなジャンルにも対応できて、その世界観に

必ず連れていってくれます。その感覚を味わえる

ことが吹奏楽をやっている人の特権ですよね。

 

もちろん練習は楽しいことだけではありません。

私も特に中学の時は部活がすごく厳しくて、

曲の中で吹けない部分があると、顧問の先生に

合奏を追い出されたり、吹けるまでみんなの前で

一人で吹かされることもありました。

先輩後輩の上下関係も厳しかったので、

毎日気を張って部活をしてました。

 

それに、中高では部長を務めていたんです。

私はどちらかといえば温厚的な性格なので、

人に対して怒ることも苦手だし、

「みんな私についてきて!」っていう絶対的

リーダーでもありません。

 

では、どうしたら私のことを部長として選んで

くれたみんなの期待にどう応えられるか。

たくさん悩みました。そして私は決めたんです。

 

みんなのことを先頭で引っ張る部長じゃなくて、

みんなの後ろに立って、

追い風のように押し出してあげようって。

 

何かをするときも、指示をするだけじゃなくて

自分も同じことを精一杯やる。

誰かが困っているときは、一緒に悩んで自分の

できることを通してサポートする。

そして何よりも、自分以上に周りの人のことを

気遣うことを大事にしていました。

 

これらのことは、

voiceに入ってからもすごく役に立ちました。

 

voiceで引退するときにもらった色紙でも、

「たくさん声を掛けてくれて嬉しかった」とか

「サポートが上手でした」とか「笑顔で優しい」

とか、嬉しい言葉をいっぱい書いてくれました。

 

こうやって、色紙に書かれた一人ひとりからの

メッセージを読むと、吹奏楽をやっていて本当に

よかったなと改めて思うことができます。

みんな、メッセージを書いてくれてありがとう。


こんな感じで、私はこれまで吹奏楽と共に

歩んできた人生でした。

では、ここからは冒頭でちょこっと触れた、

「吹奏楽が私を変えた理由」について

お話します。

 

昔の私は今と違って、

自分に自信がありませんでした。

特に小学校では、男の子が好きな子をからかう

ことがあるあるですが、それを受けて悲しくて

泣いたりしてました…笑

それに、周りの人のことを気遣うことより、

自分のことで精一杯だった気がします。

小さい頃はどちらかと言えば小心者な

性格でした。

 

そして、そんな私を変えてくれたのが、

何を隠そう、吹奏楽なんです。

 

吹奏楽を始めてから、自分のことを褒めてもらう

機会が増えました。

プラスの言葉を掛けてもらうと、なんだか自分の

ことを認めてもらえているように感じました。

それに、クラリネットっていう自分の担当する

パートがちゃんとあって、それに対する責任感も

芽生えたし、そこが自分の居場所になりました。

 

そんなこんなで、私は徐々に自分に対して自信を

持てる子になりました。

 

もちろん今だって、自信がなくなる時はあるし、

余裕がなくなることだってあります。

でもそんな時、これまで吹奏楽を通して関わって

きてくれた人たちが、いつも私のことを認めて

くれて、背中を押してくれるんです。

それだけで自分は何だって頑張れちゃいます。

 

本当にみなさんが心の支えです。

いつも本当にありがとうございます。


では最後に、私が大学でvoiceというサークルに

入って感じたことをお話して、このブログを

締めたいと思います。

(就活の面接でこの話をしようと準備していた

 のに聞かれずに終わってしまったので、

 ここでお話させてください。笑)

 

サークルっていうのは、部活のように

「絶対に来ないとだめ」っていう強制力が

ありません。

特にvoiceに関しては、普段はゆるめのサークル

なので、全員が集まる回数なんて、

すごく限られてきます。

 

だからこそ、練習に多く来ている人は、

自然と抱える負担が大きくなってしまうし、

逆に来ていない人は疎遠になってしまうことも

あるんです。

 

そう考えると、サークルってマイナスなもの

として受け取られてしまうのですが、

実はプラスなこともたくさんあると私は思って

います。

 

それが何かと言うと、

 

サークル以外のことにも色々挑戦できること

 

だと私は思っています。

 

みんなで楽器を吹いているときは見えづらい

けれど、それぞれの境遇は十人十色なんです。

やっているバイトだって、voiceにはパン屋さんも

うどん屋さんもカフェ店員だっています。

趣味も特技も、目指している道だって違います。

 

私もvoiceの活動がないときには、保育園でバイト

をして、小さい子と無邪気に遊んでいました。

また大学では、福祉を学んでいて、

卒業後もその道で働くために、大変な実習も

国家試験も乗り越えてきました。

 

それらを当たり前のようにやってきたけれど、

実はそれってすごくありがたいことなのでは

ないかって私は思うんです。

もし、もしサークルにすごい強制力があった

ならば、それ以外のことに挑戦できる機会が

失われてしまう可能性だってあったかも

しれません。

 

前回のブログで、18期はメンバーの入れ替わりが

多かったとお話したのを覚えていますか。

途中でサークルを離れたメンバーも、

みんな違うところで今を頑張っているんです。

私はそんな彼らをすごく誇りに思うし、

これからもずっと応援したいなと思っています。

それに。

いろんな境遇の人が集まったサークルって、

すごくパワーがあると思いませんか。

 

それぞれが持っている感性であったり、

知識や技術が合わさることで、みんなで演奏する

曲が、何倍も何十倍も素敵なものになるんです。

だからこそ、

サークルの全員がお互いを認め合いながら、

一緒に活動していけることが重要なことなのでは

ないかと思っています。

 

そしてもう一つ。

voiceはいつでもみんなを出迎えてくれる、

そんな温かい団体であってほしいと思います。

 

私自身の去年の話にはなりますが、その頃は

実習が忙しすぎて、去年の定演は本番直前まで

全然練習に参加できませんでした。

それを引け目に感じてしまい、定演に乗ることを

諦めようとしたし、何なら4年生になる前に

サークルを辞めようかなとも思っていたんです。

 

それを18期代表の銀に相談したとき、話をする

前から「辞めるのはなしね!」ってめちゃめちゃ

食い気味で言われて、引き止めてくれたんです。

話をしてからも、全部を受け止めてくれて、

私がvoiceに帰ってきやすいように、居場所だって

作ってくれました。

そんな銀のおかげで、私は今もこうしてvoice

いることができています。

 

銀へ

あの時引き止めてくれてありがとう。

銀に相談したから辞める選択をせずに、最後まで

voiceにいることができたと思っています。

一緒に引退を迎えることができて本当に

幸せです。

下の代のみんなも、

これから就活や実習や資格取得など、

それぞれ忙しくなると思うけど、

それらを思いっきり頑張ってね。

Voiceにいられる時間が少なくなっても申し訳ない

なんて思わなくていいんだよ。

Voiceはいつだってみんなの居場所なんだから。

同じ悩みを抱えた先輩の私からアドバイスです。

 

最後まで読んでくださった皆様、

本当にありがとうございました。

Voiceで過ごした時間は、私の一生の宝物です。

私が引退してからも、Voice of Winds

いつまでも愛され続ける団体でありますように。

 

 

今まで本当にありがとうございました。