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いつまでも、そしてこれからも

新年あけましておめでとうございます🎍

今年もどうぞVoice of Windsをよろしくお願いいたします!

4年ブログリレー、第4弾を担当します、バスパートの森田です。

年末から始まった4年ブログリレーは年が明けてもまだまだ続きますので、どうか最後までお付き合いください。

文章だけでどんな人なのか分からないのも怖いと思うので、とりあえず写真貼っときますね。

 

はい、こんな奴です。担当楽器はチューバ。中学1年生から始めて今年で11年目になります。ブログ用に自分の写真探してみると、顔と楽器がうつっているものが意外とないことに気づきました。この写真もVoiceのみなさんなら見たことあるはず…。チューバは楽器の方向的に顔と楽器を同時に移すことが難しいのでこうした写真は中々レアなんです。なのでこうした向きから撮ってくれると嬉しかったりします(来年定演で写真撮ってくださる方、お願いしますね!俺いないけど!)

 

定期演奏会から早3週間近くたちましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。僕は例年なら両親の実家に帰省し、近くの神社に行っておみくじを引くのがルーティンですが、今年はそれもお休み。久しぶりに自宅で新年を迎えています。おみくじは受験期などの大事な年に限って凶がでてしまう悪運体質にも関わらず、なぜか毎年引いてしまうんですよね。

 

という話はさておいて。

ここからは僕視点での定演についての感想やサークルの思い出を書きますね。

思い返せば、去年は一瞬でした。就職活動の年ということもあって迫りくる試験とES・面接に追われながらの生活に、新型コロナウイルスによる「新しい生活」の強要…大好きな楽器を吹くことすらできず、やり場のない気持ちを必死に押さえつけながらの日々が続きました。就職活動が終わっても猛威を振るい続けるコロナ。就活終わるまで我慢していたゲームを解禁してやり込んでみても、少し前に買っていたミュートをつけて家で楽器を吹いてみても、心は満たされません。「今年1年は空虚だったな…」。僕以外にもそう思った人も少なからずいたのではないでしょうか。

ですが、11月からの2か月間はとても充実した日々を過ごすことができました。

Voiceの定期演奏会が開催できることになったからです。

楽器が演奏できる機会を得られたことによる喜びはもちろんですが、集大成の定期演奏会をまたみんなと作れることが何よりも嬉しかった。演奏会を開くことが例年以上に大変なことは火を見るより明らかでしたが、それでも開催したいと強く思い続けてみんなで知恵を出し合ったことで、無事に演奏会を終えることができました。

この場をお借りして関係者、来場者のみなさまに改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。

 

僕は今回の定演では1部~3部すべてに出演し、全8曲を演奏しました。ブランク明けにも関わらずアンサンブル2個に取り組むことにしたあたり、「相変わらず無鉄砲だな」と自分でも思いますが、何とかやりきることができて良かったです(これに笹子ピアノ伴奏でチューバソロをプレコンでやろうとしてたなんて口が裂けても言えません。いつかやってみたいけど!)

特に金管8重奏に関しては1年前から同期と「最後の年は難曲にチャレンジしよう!」と話していたこともあって、勢いで選曲したものの…やってみたらさぁ大変。みんな必死でやってるのに何回やっても伴奏同士・メロディー同士が合わない。調整は当日のリハまで続きました。そして本番。冒頭のホルンソロが聞こえてきて、思わず体が震えました。本人がずっと悩みながら練習してた部分だったのですが、完璧だったんです。その時に「こんな良いソロ聞かしてくれたんだから、俺も絶対成功させる!」って思えて、自分もずっと上手くいかなかった所が一番良く吹けたんです。

聞き返せばまだまだ荒い部分はたくさんあったと思いますが、今まで演奏した金管8重奏の中で、一番息の合った演奏ができてとても満足でした。まだ聞いてない人がいたらぜひこちらから聞いてみてください!

 

 

また、3部のはじめには指揮も振らせていただきました。

指揮者として前に立つことの大変さを思い知らされました。指揮振りながら演奏聞いて、「〇〇小節の誰、音もう少し出して!」みたいなアドバイスをすることは本当に難しかった。思いついても曲を止めた頃には何言おうとしてたのか忘れちゃったりして。

また、本番でパーカッションはは4人いましたが、経験者はなんと1人。あとはオーボエ、トランペット、サックスを主に吹いている、いわば「パーカス初心者」です。そんな人たちがチャイムやシンバル、ティンパニを演奏していたんです。こんな状況なのに練習期間はなんと1カ月。完成まで持っていけるか正直不安でした。

でも本番はそんな不安もすべて消え去り、本当に楽しく振ることができました。これは僕の指導力が素晴らしかったから・・・ではなく、練習時間が少ない中でできる限り練習してくれたパーカス担当の方達や少しでも上手く演奏しようと練習後に質問に来てくれた、演奏者のおかげです。

指揮が終わって礼をした後、思わずみんなには両手で👍を作ってしまいました。ほぼ無意識です。それほど楽しかったんだと思います。

 

今年は運営面でも本当に苦労が多かったです。コロナ対策をはじめ、練習場所の確保や楽器の運搬方法、選曲、練習予定決め、財政問題…慣れないことも多々あり、トラブル続きでした。2年執行代もはじめての演奏会が定期演奏会で、大変だったと思います。

少しでも手を貸せればと思い、僕も後輩と一緒に仕事をしていました。中でも運搬のシフト作成が一番大変でした。授業状況や練習場所とメンバーと自宅からの距離・練習参加日・車を運転できる人の確保など考慮することが満載…。シフトを毎月組んでくれるバイト先の店長の尊さを思い知りながら、何度も修正を重ねてなるべく負担が分散するように心がけて作りました。ドライバーの方には負担をかけてしまいましたが、初めての試みとしては上手く行った方ではないかと思っています。

こうした活動が評価されてか、ありがたいことにブログ企画の「VoiceofAward2020」では「功労賞」「ベストタッグ賞」をいただきました。こういった形で裏方の仕事が評価されるのは純粋に嬉しかったです。

 

それにしても、まさか自分がこんなにサークル活動に力を入れるとは思ってもみませんでした。

入った当初、僕は「Voiceofwinds」が好きではありませんでした。そもそも入った理由も「大学で吹奏楽をやりたいから」ではなかったのです。大学入学当初の私は、高校の時に果たせなかった吹奏楽コンクール全国大会出場という目標への異様な執着から、「大学に入ったら外部の吹奏楽団に入って練習に打ち込むんだ」と考えていました。チューバは音が大きいのでどこか練習場所が欲しい…と思っていた矢先、Voiceの先輩に「サークルに入れば練習室で好きな時間に好きなだけ吹けるよ!」と声を掛けられ、なんとなく入りました。のちに、サークルに入らなくても練習場所を借りられることに気づきましたが、その時にはもう手遅れでした。サークルの練習体制や出席率の低さなどをはじめ、サークルと部活を比較してしまうことによる葛藤も多く、周りと上手くやれていなかったと思います。「自分の求めるものはここにはない」。そうした気持ちから1年途中からは「いつ辞めようかな」と考えることもしばしばでした。よくそんな態度で1年間過ごせていたなと思います。

 

 

そんな自分が大きく変わったのは、様々な「出会い」があったからです。まずは、2年になって後輩ができたこと。ユーフォを吹く男子が入ってきました。彼は入サー当初、ブランクから普通の音域で出ない音もあるくらいの状態でした。でも彼、上手くいかなくても笑顔が絶えなくてすっごく楽しそうなんです。難しくて吹けないところも一生懸命できないなりに練習するんです。そうした姿を近くで見ているうちに、僕は2つのことに気づきました。1つは「純粋に音楽を楽しむことの大切さ」です。目標に執着し過ぎるあまり、自分が上手く吹けているかを重視するようになっていました。いつの間にか「音楽」を「音我苦」にして、周りを見ていなかったことに気づきました。もう1つは「何もせずに自分が逃げ出そうとしていること」です。目の前で、サークルを楽しんでいる人がいる。それに対して自分は現状に嘆くばかりで、何も行動を起こしていない。この2つに気づいた瞬間、これほど当たり前のことに気づかなかった自分が恥ずかしくなりました。そこからは「環境に不満があるなら自分の努力で変えてみせろ」「楽しんで活動してる後輩のためにも、自分にできることは全部やろう」と考えを改めました。実際のところ、自分の行動でどれくらい変えられたのか、影響を与えられたのかはさっぱりわかりません。でもそうやって真剣に向き合っていくうちに、サークルに対する穿った視点も溶けていきました。あえて名前は伏せますが、どんな時も一緒に居てくれた彼の存在が、僕のサークル人生においては非常に大きかったです。

さらに3年になると4人もサークルに初心者が入ってきて、僕が担当するチューバにも初心者の後輩が入ってきました。2年の時にも同じように初心者が見学に来ていましたが、その時は執行代として運営する方で精一杯でサポートしてあげることができず、気づいたときにはサークルには来なくなっていました。その状況が頭をよぎり、「2度と同じ状況にはしたくない」という思いに駆られ、初心者へのサポートを手伝うことにしました。

 

 

最初は手探りの状況から始めましたが、定演本番ではみんなが楽しそうに演奏している姿を見て、本当に嬉しかったです。1年足らずであそこまで上達したのは初心者の子たちが自分たちに必要な事を考えて一生懸命取り組んだ努力の賜物だと思います。自ら「練習つき合ってください!」って連絡してくれたり、教えたことをノートにまとめて見直してたり、家に楽器持ち帰って練習してたり・・・演奏が上手い人からはもちろん刺激を受けますが、初心者の「できないことに一生懸命努力する姿勢」からすごく影響を受けてました。他の楽器の事なんて全然分からないし(楽器によっては同期や後輩に聞いたり、ネットやSNS使って調べたりしながらでした)、教えてもらう側も不安だったかもしれないけれど、一緒に練習するようになってからは毎日サークルに行くのが楽しみでしかたありませんでした。2年間、ついてきてくれてありがとう。先に卒業してみんなの成長していく姿を近くで見届けられないのは残念だけど、来年以降の定演で、また楽しそうな姿を見せてくださいな。

そんな思い出深い後輩たちと組んだアンサンブルでは、僕が一番好きな曲を演奏させてもらいました。誰かが脱線して雑談し始めて気づいたら1時間近くたってたり…。とにかく笑いが絶えなくて、純粋に誰かと楽器を吹くこと・音楽を作ることが楽しいなって思えた時間でした。この4人で一緒の目標をもって過ごした日々は僕のサークル史上、一番幸せな時間でした。またいつか、一緒に演奏しような!

 

ここでは書ききれませんでしたが、その他同期・後輩からたくさんの影響や刺激を受けました。Voiceでの活動を通して僕は「相手と真剣に向き合うこと」「純粋に楽しんで楽器を吹くこと」という2つの大切なことを学びました。僕がサークルに向き合うようになり、かけがえのない時間を過ごせたのはみんなのおかげです。本当にありがとう。

最後に、「Voiceを途中から好きになった奴」が遺言を残すとするならば、「出会いを大切にしてほしい」ということです。Voiceには「何かに本気で取り組もうとしてる人」がたくさんいます。それが態度に出ている人もいれば、心に秘めた熱い思いを持っている人もいます。そうした人たちの熱意や姿勢に寄り添ってあげてください。どんな形でも、どんな小さいことでもいいんです。みんなが少しずつ手を差し伸べて一緒に活動することで、今まで以上に演奏会が楽しく、達成感のあるものに変わっていくと思います。

このサークルでの思い出は、いつまでも忘れることはありません。そしてこれからも、「音楽を楽しむこと」を大切に、楽器を吹き続けたいなと思います。

 

もうすでに正月ボケか、こたつに入ってたら眠くなってきたので今回はこの辺で。

 

今日見る夢が初夢です。寝る前に強く考えていたことが夢になるという話を聞いたことがあります。僕はこれだけVoiceについて熱く語ったので、今夜はVoiceの誰かが夢に出てくるかも…?それではおやすみなさい。