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定期演奏会~ミルクボーイ視点~

みなさんこんにちは~

 

定期演奏会ブログリレー最後を飾らせていただきます、ミルクボーイです。

よろしくお願いいたします。

 

「あー!ありがとうございますー!」

「今、春のパン祭りシールをいただきました、ありがとうございます。」

「こんなんね、なんぼあってもいいですからね。」

「ポケットに入れときましょう」

「そういえばね~うちのオカンがね、なんか気になってるサークルがあるらしいんやけど、その名前を忘れたらしくてね」

「気になるサークルの名前忘れてしもうて、どうなってんねん」

「色々聞くんやけどな、全然わからへんのや」

「ほな俺がね、オカンの気になるサークル、一緒に考えてあげるから、どんな特徴言うてたか教えてみてよ」

 

「そのサークルな、毎週月、金曜日に練習がある多摩キャンの吹奏楽サークルや言うてるんやけど」

「ほ~ Voice of Windsやないかい。その特徴は完全にVoice of Windsやがな。すぐわかったやん!」

「でもな、ちょっとわからへんのよな」

「なにがわからへんのよ~」

「いや俺もVoice of Windsと思てんけどな、オカンが言うには、毎回大きなホールを借りて指揮者を呼んで合奏するらしいんや」

「お~…ほなVoice of Windsと違うか~。Voice of Windsの練習は、決して広いとは言えないこじんまりとした練習室で合奏するんやから。合奏を仕切るのも運営も全部学生がやっとるんやで。だからこそ!あの温かくてアットホームな雰囲気がVoice of Windsにあると俺は睨んでるのよ。ほなそのサークルはVoice of Windsちゃうがな」

「そやねん」

 

「ほなもうちょっと詳しく教えてくれる?」

「この前、定期演奏会があってん。そこでな、サークルのみんなで協力し合って良い演奏会ができたらしいんや」

「それはVoice of Windsや。 俺も観に行ったから知っとるよ。たなばたとか嵐とか、とても楽しそうに演奏してんねん。こっちも聴いてて心地よい気分になってくるんや。あれは楽しかったよ~」

 

「でもわからへんのや…」

「なにがわからへんのや」

「いや俺もVoice of Windsやと思てるんけどな、オカンが言うには、その定期演奏会では夏のポップス曲で盛り上がった言うてんのよ」

「ほなVoice of Windsちゃうやないかい! Voice of Windsの定期演奏会は毎年12月にあって、3部はクリスマスの曲と演出が見どころなんよ。確かに楽譜が出て演奏する頃には流行りが終わりつつあるのが吹奏楽部のあるあるやけども!さすがにVoice of Windsは定演で夏の曲はやらんて」

 

「あれ、でもマリーゴールドって…」

「あー… 夏の曲やな。歌詞に麦わら帽子とか出てきてるもんね。でもあれは今年1年生に多かった初心者の練習曲なんや。この前のブログに書いてあったのも3部の司会で言ってたのも俺はちゃんとチェックしとるよ。ほな話が逸れたけども、他になにか言ってなかったか?」

「この写真、オカンのマイベストショットなんやけども、どの学年も同期との仲が良くてこうやって良い感じの写真撮ったりするんやて」

「それはVoice of Windsやわ。 毎年リハーサルが終わったら必ず写真タイムがあるんや。学年ごとに個性が出て撮って楽しい見てて楽しい!他にも4年生へのサプライズとか円陣とか、みんなの士気を上げるために演奏会の裏で色んなことがあったって俺知っとるからね。こんなんVoice of Windsに間違いないよ?」

 

「でもな、わからへんのや」

「なんでこれでわからへんのや!」

「いや俺もVoice of Windsやと思てるんけどな、オカンが言うには、打ち上げはいつもサイゼリヤらしいんや」

「ほなVoice of Windsとちゃうやないかい。Voice of Windsの定期演奏会の打ち上げは飲み会からのカラオケオールが通例やねん。打ち上げをサイゼリヤで安く済ませようとする高校生ちゃうねん。朝の集合からオールも全部終わって帰ってきたら財布の中身すっからかんになってるから。あの日は異常に出費がかさむのよ」

「そやねんな」

 

「ほなもうちょっとなにか言ってなかったか?」

「定期演奏会で演奏してた宝島っていう曲がオカンのマイベストナンバーなんやけど、その演奏会でも金管やサックスのメロディがカッコ良くて、聴いてるだけでも身体が自然と動いてしまったらしいんや」

「Voice of Windsやないかい。 その曲はアンコールの最後で演奏してたんやから。吹奏楽の定番曲だからみんな結構飽きてくる頃なんやけども、実際に演奏してみるとYouTubeで聴いてた他の団体とは違って自分たちの音で演奏してるんやな~って実感してエモくなる曲なんや。Voice of Windsの宝島もエモかったよ」

 

「でもわからへんのや」

「もうVoice of Windsに決まりやないかい!オカンの気になってるサークルはVoice of Winds!」

「いやでもな…、オカンが言うには、Voice of Windsではないって」

「ほなVoice of Windsちゃうやんけ。オカンがVoice of Windsではない言うてるんやから、Voice of Windsちゃうやん!先言えよ!」

 

 

「でもな、オトンが言うにはな、一番良い所はそれ自体じゃなくて、その味が染みた牛乳や言うてるんよ」

 

「それはコーンフレークやないかい」